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【体験談】ドイツで妊娠糖尿病になった経験をシェア

体験談
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妊娠糖尿病という言葉を聞いたことがあるでしょうか。妊娠や出産を経験していない人は知らない言葉かもしれません。私は次男妊娠中に妊娠糖尿病になり、約4ヵ月血糖値をチェックする生活をしました。この記事ではドイツで妊娠糖尿病になった私の経験談を紹介します。

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そもそも妊娠糖尿病って何?!

妊娠糖尿病とは、妊娠中にはじめて発見された糖代謝異常です。

http://www.jsog.or.jp/modules/diseases/index.php?content_id=3

私は長男のときはならなくて、次男のときに初めてなりました。

しかしいかんせんドイツ語の説明だから、あまり仕組みがよくわかっていなかったんですよね…。

食べたり飲んだりして体内に入った糖質は、私たちのエネルギー源であるブドウ糖になり、血液中にあるブドウ糖のことを「血糖」と呼びます。

しかしブドウ糖は単独でエネルギーになるのではなく、すい臓から出される「インスリン」というホルモンの働きかけがあるから細胞の中に取り込まれ、エネルギーになったり、貯めたりすることができるんです。

妊娠すると胎盤からインスリンを壊す酵素が出されることや、胎盤からでるホルモン(ヒト胎盤ラクトーゲンやプロラクチンなど)の影響で、インスリンが十分に働けないことがあり、体内に取り込んだエネルギーが細胞内に取り込まれにくいので、妊娠中は血糖値が上がりやすくなります。

なるほど。それで妊娠糖尿病になる人もいるんですね。

なぜ妊娠糖尿病に気づいたの?

ドイツでは、妊娠24週から28週の間に通っている婦人科で50gのグルコーゼチャレンジテスト(kleiner Zuckertest)が行われ、そこで規定値をオーバーした場合に75gのブドウ糖負荷試験を受けます。

私はグルコーゼチャレンジテストのときに規定値をオーバーし(数値は聞いてません)、その4日後くらいにブドウ糖負荷試験を受けました。

朝食抜き(nüchtern)75(92より下ならOK)

1時間後 172(180より下ならOK)

2時間後 162(153より下ならOK)

という結果になったので、妊娠糖尿病と診断され、糖尿科に行くように言われました。

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妊娠糖尿病と診断されたらどうなるの?

これは婦人科によっても対応の仕方が違うかもしれないので、私の場合を紹介します。

  1. 婦人科で妊娠糖尿病と診断される
  2. 自分で糖尿科に電話して妊娠糖尿病のことを伝えて予約を取る
  3. 糖尿科に行きドクターと話して、血糖値チェッカーを処方される
  4. 最初の3週間は1日4回血糖値をチェックして、血糖値が安定しているのでその後は1日2回でOKになった
  5. 産後病院で2日間血糖値チェックしたらひとまず終了

ドイツでは妊娠糖尿病の場合、血糖値チェッカーは保険が負担してくれます。普通であれば100ユーロ以上かかりますし、日本では実費なのでありがたいシステムです。

妊娠糖尿病にはどんなリスクがあるの?

妊娠糖尿病になるとさまざまな合併症のリスクが高くなります。母体であれば帝王切開率の上昇や妊娠高血圧症候群などのリスクが高くなり、赤ちゃんであれば巨大児、肩甲難産、新生児低血糖などです。

参考:https://www.ncchd.go.jp/hospital/about/section/perinatal/bosei/bosei-jsdp.html

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妊娠糖尿病の治療方法は?

一般的な妊娠糖尿病の治療方法は食事療法です。

ドイツの糖尿科(Diabetologe)で食事について言われたこと

・黒パン(Vollkornbrot)やたんぱく質パン(Eiweißbrot)などのパンを食べる

・白米を食べるときは片手にのるくらいの量にすること

・1度の食事で複数の炭水化物を摂取しない(白米+じゃがいもなど)

・フルーツは1日2個まで(ぶどうは除く)

・おやつは14時がよい

・お菓子やジュースは極力避ける

・野菜をたくさん食べる

その中で私が実行したこと

・食事のときは必ず野菜からスタートする

・白米ではなく玄米を食べる

・おやつは14時に食べる

・白米を食べるときはお茶碗半分

・朝ごはんは黒パン

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血糖値チェックはどうだった?

妊娠糖尿病と診断されたので、1日4回(朝食前、朝食後1時間、昼食後1時間、夕食後1時間)血糖値をチェック。最初は針が少し痛いかなと思いましたが、毎日やるうちにすぐに慣れました。

朝食後1時間といっても、食べ終わってから1時間ではなく食べ始めてから1時間といわれたので、時間を忘れないようにするのが大変でした。

血糖値が140以下ならOKとのことですが、血糖値が140を超えたのは出産までの約4ヵ月測った中で2回。

1回は野菜なしなしでうどんを山盛り食べた時148で、2回目は超特大のStreuselchen(超あまーいパン)を全部食べた時143でした。

朝食前は大体70から80で、基本的に野菜から食べ始めれば白米もうどんも1人前は血糖値OKでした!

数値は130以上140以下だった食事

・野菜無しでの白米

・野菜無しでのそうめん

・野菜無しでのうどん

・野菜無しでの春雨

・野菜無しでのフルーツ

同じ糖質でもスパゲティなどのパスタ類は、野菜を最初に食べなくても全然血糖値が上がりませんでした。どうやらパスタは同じ炭水化物であっても、白米やパンなどより血糖になるまでの消化がゆっくりで、血糖値が上がりずらいのだとか。

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大変だったことはある?

私は白米だけをずっと食べられるほど白米が大好きなので、思う存分白米を食べられないというのは非常にストレスでしたし、いつも野菜を意識しなくてはいけないので、いつもより食費もかさみました。

食後の血糖値が140でも、妊娠糖尿病と診断されたことで、「赤ちゃんは大丈夫だろうか」「巨大児になったらどうしよう」と不安になることも。

前向きな気持ちを持ち続けることが1番大変だったかもしれません。

妊娠糖尿病はいつ治る?

妊娠糖尿病は出産すれば血糖が正常化する場合が多いようです。産後1ヶ月から3ヵ月で75gのブドウ糖負荷試験をもう一度受け、数値が正常ならばOKになります。

ちなみに私の産後にしたブドウ糖負荷試験の結果

空腹時 55(110以下ならok)

1時間後 265 

2時間後 295(140以下ならok)

なんと妊娠中よりさらにはるかに高い数値をたたき出しちゃいました。しかし検査した日に採血したら、HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)の数値が4.8だったので、糖尿病ではないという診断でした。しかし食生活は野菜スタートをキープしています。

※HbA1c とは測定する1か月から2か月間の平均血糖値がわかるという数値で、血糖コントロールを表す数値だそうです。

正常型 5.6%未満

対策が必要 5.6-5.9%

糖尿病の可能性あり 6.0-6.4%

糖尿病が強く疑われる6.5%以上

参考:http://www.ncvc.go.jp/hospital/section/ld/endocrinology/hba1c.html

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妊娠糖尿病になったら食事管理をしっかりしよう!

妊娠糖尿病になると、その後糖尿病になる確率が普通の人の7倍になるそうです。

妊娠中の食事コントロールは大変ですし、ストレスに感じることもあるかもしれませんが、自分のためにもベビーのためにも、頑張りましょう!

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