ドイツでチップはマナー!?ドイツのサービス業経験者が解説!

ドイツ生活
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日本ではチップを払うことってあまりありませんよね。高級レストランでは自動的にサービス料として引かれることが多いですし、お酒を嗜む場であげるくらいで、日常生活ではほとんどないはずです。

海外に行くと「チップを払ったほうがいいのかな?」と疑問に思うことも多いのではないでしょうか。この記事ではドイツのチップについて解説します。

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そもそもチップって何?

ドイツ語でチップはTrinkgeld(トリンクゲルド)といい、自分が受けたサービスに対して感謝の気持ちを表すものです。

日本人からすると「自分たちの文化にはそんなものはないから、余計なお金を払うのは嫌」と考える人もいるでしょう。学生などの貧乏旅行をしている人などはできるだけお金を使わないで旅をしたいと考える人もいますよね。

しかしドイツのサービス業は給料水準が低く、チップがあるから生活が成り立つという人も少なくありません。

チップは「絶対に払わなければいけないもの」ではないですが、文化的にチップを払う習慣があるため、「払う」というスタンスでいるほうがマナー違反にならないでしょう。

サービスが悪かったらチップを払わなくていい?

「チップってサービスが悪かったら払わなくていいんでしょ?」と言う人がいますが、それは微妙なところです。

たとえば「レストランの店員さんが一生懸命働いているけれど、グラスを割ってしまった」というのは悪いサービスでしょうか。たとえミスをしてしまっても「一生懸命働いているな」という印象を受ければ、一概に悪いサービスといえないかもしれません。

どう見ても横柄な態度で接客され、非常に不愉快な思いをしたら払う必要はないでしょう。

その場合は普通のチップの割合より少ないチップを渡し、どこが不愉快だったかをお店側に伝えるという方法もあります。

ドイツではチップはどのくらい渡せばいいの?

ドイツでチップを払う際は、合計の支払額の10%が相場といわれています。また100ユーロ以上支払う場合は5%くらい渡すのが一般的です。

しかし実際は10%払う人はまれで、支払いが42ユーロだったらチップを入れて45ユーロにしたり、支払額は38ユーロだったら40ユーロにしたりする人がほとんどです。

カフェでもレストランでも現金払いしか受け付けてないお店以外は、カードでチップを払うこともできますし、支払いはカードでチップは現金で払うということもできます

私はカフェでバイトしたとき、日本から仕事で来たというビジネスマンの方々に、30ユーロ弱の支払いで、20ユーロチップをいただいたこともあります。

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ドイツではどこでチップを払うの?

カフェやレストランではチップを払う

ドイツのカフェやレストランではチップを払うのが一般的です。コーヒー1杯2.70ユーロだったとしても、30セントのチップを入れて3ユーロにして支払うといいでしょう。

サービスを担当した人が全額貰うのではなく、キッチンの人にも何パーセントか支払われることが多いです。

ドイツのサービスは日本と比べ物にならないほど悪いといわれていますが、それでもそういうお国柄なので、少し注文が遅いくらいでカッカしないでチップをあげたほうがスマートです。

ドラッグストアやスーパーでは不要

ドラッグストアやスーパーではチップを払う必要がありません。ドラッグストアやスーパーの店員さんは、お客さんに直接なにかサービスをしないので払わなくて大丈夫です。

交通機関ではチップ必要?

ドイツのタクシーは一般的にチップを支払います。「え?車運転してるだけでしょ」と思うかもしれませんが、荷物を車に入れたり下ろしたりするのでサービスです。

10%は多すぎるという人は、1ユーロでも2ユーロでもあげると喜ばれます。

バスや電車などの公共交通機関は、あらかじめ切符を買うのでチップは不要です。

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ホテルではチップを払う

ドイツのホテルでもチップを払うことがあります。荷物を部屋まで運んでくれる人やお掃除をしてくれた人に何ユーロか渡すとスマートです。自分で荷物を運び、最低限のコミュニケーションしか取らないようなホテルでは渡さなくてもいいかもしれません。

美容院ではチップを払う

意外に知られていませんが、ドイツの美容院ではチップを払います。美容院もサービス業のひとつですし、お客さんに素敵な時間を与えるために面白い話をしてくれる人もいますよね。

美容院でも10%支払う人は少なく、支払額が53ユーロだったら55ユーロ払うなどで十分喜ばれるでしょう。これは日本人オーナーの店でも同じです。

ドイツに来たらスマートにチップを渡そう!

日本人ならば「無駄遣いをしたくない」「必須じゃないなら払いたくない」という考え方も理解できます。しかしここはドイツ。国が変われば言葉も変わり、文化も異なるのが当たり前です。

海外の文化に触れて新しいことを取り入れるのも、異文化コミュニケーションの1つです。「明日食べる物にも困っている」という状況でなければ、スマートにチップを渡してみてはいかがでしょうか。

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