「仕事の関係でドイツに住む」「恋人がドイツ人だからドイツで生活する」など、人それぞれ海外に住む理由は異なりますよね。人生において海外に住むというのは簡単に決断はできないはず。
言葉も通じないですし、文化も違って怖い思いをするかもしれない…と不安になることもあるでしょう。この記事ではこれからドイツに住もうとしている人にお伝えしたい9つのことを紹介します。
ドイツに住んで大変なこと
外国だということ
ドイツに住むということは、当たり前ですが外国に住むということです。それがどういうことか正しく理解しているでしょうか。大きな街の中央駅にいれば置き引きにあうこともありますし、夜に市内中心部に行けば簡単にドラックの売買を目にするかもしれません。
日本であれば財布を落としても戻ってくる可能性もありますが、ドイツで何か取られた場合は99%戻ってきません。警察は難民の対応やその他にすることはいっぱいあるので(コーヒー飲んで同僚と話すとか)、そんなことにいちいち構ってくれません。書類の制作をしたら「バックは離しちゃだめだよ」とでも言われるのがオチ。
自分が大切にしていた写真や財布、携帯などが盗まれるのは、想像以上に辛く、とくに女性は恐怖を感じる人も多いはず。そうなったときに自分はどうすればいいか、どういう対処をすればいいのかあらかじめ考えておくことが必要です。
英語は通じないと思った方がいい
日本人からすると、西洋人はみんな母国語と英語を話せそうなイメージを持っている人もいるかもしれませんが、ドイツではあまり期待しないほうがいいかもしれません。
観光客が訪れるような観光地では、もちろん英語の表示や英語で説明してくれるが人がいることもありますが、その他の場合は微妙です。
ドイツに住むとなれば市役所や外人局などの手続きがありますが、それらでは基本ドイツ語で対応されます。
外人局ではドイツ語が話せないと理不尽な対応をされることもあります。
電車は230分遅れることもある
日本でも遅延することはありますが、基本的には時間に正確ですよね。しかしドイツは基本的に当たり前のように5分から10分遅れますし、230分遅れることもあります。とくに長い距離を走るICEが遅れることが多いです。
日本の時間に対する正確な生活に慣れている人にとっては、そのざっくりした感じがイライラしてしまう可能性も。
ちなみに遅延理由は表示されないことも多いです。
家探しは超絶大変
会社から家やもろもろの手続きをサポートしてもらえる人たちにはあまり関係はないですが、ドイツで家を探すのはもう本当に超絶大変です。日本と違ってアパートが少ないので、田舎でもなかなかの競争率になります。
しかもわざわざドイツ語が通じない相手に貸したいと思わないコンサバな人もいますし、外国人は基本的に一筋縄ではいきません。
「とりあえずドイツに行ってから探せばいいかな」なんて悠長なことを言っていると、数ヵ月ホテル生活を強いられる可能性も。
差別や偏見にあうこともある
これはドイツに限ったことではないですが、ドイツにも差別や偏見はあります。ドイツ人至上主義の人もいますし、アジア人に対してだけ嫌悪感を示すという人も。これはドイツのどの街がそうだといえることではなく、都会でも田舎でもそういう人はどこにでもいます。
基本的に日本人はそういう人がいる可能性が高いコミュニティに行かないだけで、きっともっといるでしょう。コロナの1回目のロックダウンのときに、アジア人が差別的な言葉を投げかけられたり、追いかけられたりするなどの嫌がらせを受けるなどしたことで、表面化したといえます。
ドイツの水や空気のこと
空気が乾燥していて水は硬水
ドイツは日本より乾燥しているので、夏は洗濯物を干せば3時間もあれば乾きます。アトピーや乾燥肌の人にとっては最初慣れるまで体が大変かもしれません。反対にオイリー肌の人やドイツに来て肌が良くなったという人もいます。
そしてドイツの水は硬水です。どこの地方でもそうですが、とくに北の方が強めです。毎日お風呂に入ってしまうとみるみるうちに肌がパサパサし、日本から持ってきたスキンケアグッツでは太刀打ちできないことになることもあります。
私は元々アトピーで、ドイツ1年目はとてつもなくアトピーが悪化しました。
夏は日が長くて冬は日が短い
ドイツの夏は日がとにかく長く、20時くらいまで15時くらいの明るさです。これは夏が大好きな人にとってはいいですが、夜は暗いほうがいいという人にとってはなかなか慣れないもの。日が長ければいいというものでもないようです。
反対に冬は日照時間が非常に少なく、朝起きて仕事の行く時間も暗いし、夜帰る時間も暗いなんてこともざらにあります。1年を通してすごく天気がいい!という日が日本に比べて遥かに少ないので、ビタミンD欠乏症になることも。
ドイツと日本で圧倒的に違うこと
病院の予約は運次第
ドイツの病院のシステムは日本とは少し違って、どこか体に不調を感じるとまずはホームドクターに行き、そこから眼科や耳鼻科、皮膚科などに紹介状を書いてもらいます。ホームドクターはいつでも行くことができますが、その後紹介状を貰ったところですぐに皮膚科に行けるかというとそうではありません。
自分で皮膚科に電話して、いつ予約をもらえるか確認しなくてはいけないのです。
運が良ければ1週間後に予約をもらえることもありますし、そうでなければ2か月後になることも普通にあります。
お役所はどこもイライラさせられる!ドイツあるある
ドイツに住んで役所の手続きを経験したことがある人が口を揃えて言うのが、「本当にめんどくさい!」「めちゃくちゃイライラする」ということです。
日本の役所はマニュアル通りに仕事をする人が多いので、どこの県で手続きをしてもさほど違いはないはず。しかしドイツはお役所の人の権限が強い強い。
ある北ドイツの街でワーホリビザを申請しようとしたら、「何それ?そんなビザないけど?」と言われた人もいます。いやいやありますけど!とツッコみどころ満載ですよね。
日本ではないという意識を持っていれば、ドイツ生活も悪くない!
ドイツでは「自分の身は自分で守る」ということが大切です。誰かに助けてもらおうと思うのではなく、何かトラブルが起きたときに、自分で対処できる行動力や語学力が必要になってきます。「ここは日本ではないのだ」と常に意識していれば、だんだんとドイツ生活を楽しむことができるでしょう。
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