ドイツで出産したら両親手当を申請しよう!必要な書類とは?

書類関係
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おむつやベビー服、ミルク代やベビースイミングなど子どもが生まれると今までよりもお金がかかります。仕事を休むので収入が減ることで経済的な不安を感じる人もいるかもしれません。

そんなときに頼りになるのが両親手当て(Elterngeld)です。この記事ではドイツの両親手当てについて解説します!

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両親手当(Elterngeld)って何?

両親手当てとは、子どもがいる両親が子どものケアや養育をすることができるように考えられた手当てです。両親手当が出産による収入の減少を補填してくれます。また出産前に仕事をしていなかった人でも貰う権利があります。

両親手当には3種類あり、自分で選んだりコンビネーションをすることも可能です。両親手当の金額はその人の生活状況や手当の種類によっても異なります。

基本両親手当(Basiselterngeld)

基本両親手当は12ヶ月間もらうことができ、両方の親が申請すれば最大14ヶ月まで受給することができます。

両親手当プラス(Elterngeld Plus)

両親手当プラスは基本両親手当の半分の金額を2倍の期間受給することができます。もし産後に30時間以下で働く予定がある場合は、これを選んだほうが結果的に多くお金を貰える可能性あり。(自分の収入+両親手当の合計)

パートナーボーナス(Partnerschaftsbonus)

両親手当プラスを選択した親が4ヶ月ずつ両親手当の期間を伸ばすことができます。ただしその期間両方の親がパートタイムで働き、週25時間以上30時間以下にすることが条件です。

パートナーボーナスの期間に1ヶ月でも条件を満たさない場合、払われた両親手当を払い戻さなくてはいけません。

両親手当を貰う条件は?

両親手当を貰うにはいくつか条件があります。

両親手当を貰うための条件

自分の子供を自分で育てていること

子供と生活を共にしていること(片親でも貰える)

ドイツに住んでいること

全く働いていない、もしくは週30時間以下の労働

外国人の場合は滞在許可証を持っていること

日本人の場合滞在許可証を所持していると思いますが、期限なしの滞在許可であれば問題ありませんが、期限付きの滞在許可の人は数回に分けて滞在許可証を提出しなくてはいけません。

たとえば両親手当を申請する時点で滞在許可の残りが半年だった場合、最初は半年間の両親手当の通知が来ます。そして更新した滞在許可証を再提出して、残りの両親手当を貰うことができます。

滞在許可証の更新はコロナの影響もあって通常より長くかかる場合もあるので、両親手当を貰う予定の人は早めに更新の手続きを始めたほうがいいかもしれません。

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両親手当はいくらもらえるの?

両親手当は両親手当を申請する以前1年間の収入の平均を計算して金額が決まります。基本的には手取りの65%です。手取りが1200ユーロなどと少ない場合は、もらえるパーセンテージが少しずつ上がります。出産前に働いていない人が申請する場合は300ユーロです。

くるみ
くるみ

基本両親手当 300ユーロから1800ユーロ

両親手当プラス 150ユーロから900ユーロ

をもらうことができるよ!

他にも子供がいる場合は条件を満たせば兄弟(姉妹)ボーナス(Geschwisterbonus)をもらうことができます。両親手当の10%で、最低75ユーロから180ユーロです。以下の条件を1つでも満たせば少し多い両親手当が得られます。

兄弟ボーナスが貰える条件

・少なくとももう1人3歳以下の子供がいること

・少なくとも6歳以下の子供が2人いること

・障害のある14歳以下の子供がいること

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ドイツの両親手当の申請に必要な書類は?

申請に必要な書類(出産前収入がない場合)

・両親手当の申請書

・子供の出生証明書オリジナル

・両親のパスポートのコピー

・両親の滞在許可証のコピー

申請に必要な書類(出産前働いていた場合)

・両親手当の申請書

・子供の出生証明書オリジナル

・両親のパスポートのコピー

・両親の滞在許可証のコピー

・出産前12ヵ月分の収入証明書

・保険会社からの母親手当の証明書

・会社からの両親休暇の証明書

など

兄弟ボーナスをもらうためには、特別な書類はいらないという情報もありますが、私はHaushaltsbescheinigungを一緒に送りました。

https://www.arbeitsagentur.de/datei/bescheinigung-kg3a_ba015208.pdf

ドイツの両親手当の申し込み方

子供手当より記入欄が多いので、ちょっと面倒だな…と感じるかもしれませんが、実際はそこまで難しくありません。ということで、実際の両親手当の申請書を使って申し込み方を解説します。

1には今回両親手当を申し込むための子供の情報を書きます。

Familienname(苗字)  Vorname(名前)
Gebursdatum (生年月日) Geburtsort(出生地)
Bei Mehrlingsgeburten:Zahl der Kinder(多胎児の場合子供の数)
Vorname der weiteren Mehrlingskinder:(その他の子供の名前)

2には両親手当の申し込みをする片方の親の情報を記入します。

Nachname(苗字) Vorname(名前)
Geburtsname(旧姓) Geburtsdatum(生年月日)
Straße(住所)  PLZ/Wohnort(郵便番号と住んでいる街)
Telefonnummer(電話番号) E-mail-Adresse(メールアドレス)
Beruf(職業) Steuerliche Identifikationsnummer(税金ID番号)
Familienstand(家族状況)
ledig(独身) verheiratet(既婚) 
eingetragene Lebenspartnerschaft(シビル・パートナーシップ) 
geschieden/dauerned getrennt lebend seit: (離婚または別居)
verwitwet seit:(死別)
Unverheiratetes Zusammenleben mit dem Elternteil
(未婚でもう片方の子供の親と同居)
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3には両親手当を受け取る銀行口座の情報を記入します。

4には両親手当を何ヶ月受給するかを記入します。母親だけが12ヶ月受給する場合はBasiselterngeldのところを12ヶ月分チェックを入れます。

5にはシングルで育てる場合記入します。

6にはパートナーボーナスを申し込む場合に記入します。不要なら飛ばしてOK。

7にはもう片方の親も両親手当を貰う場合記入します。

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8には両親の就業状態について記入します。

両親手当の申請者はドイツで仕事をしている
両親手当の申請者はドイツ国外で仕事をしている 国名
申請者のパートナーはドイツで仕事をしている
申請者のパートナーはドイツ国外で仕事をしている 国名

9には子供との関係を記入します。

Leiblicheskind(実子)
 Adoptivkind(養子)
 Kind in Adoptionspflege(養子縁組の準備中の子供)
 Sonstiges(その他、孫など)
 nicht sorgberechtigter Elternteil (親権者ではない)

10は申請者が子供の面倒を自分でみるかどうかを記入します。

11は健康保険について記入します。

pflichtversichert (強制保険に入っている) 
freiwillig versichert(自由に保険に入っている)
 privat versichert (プライベート保険に入っている)
nicht versichert (保険に入っていない)
als Familienangehöriger mitversichert (家族の保険に入っている)

Bezeichnung der Krankenkasse(保険の名前)
Anschrift der Krankenkasse(保険会社の住所)
Mitglieds Nr.(自分の保険の番号)

12は子供が生まれる前の12ヶ月間の収入について記入します。

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13には母親手当や職場からの補助金などがあったかを記入します。

14には両親手当を受給する期間の就労について記入します。受給期間仕事をしない人は1番最初にマークします。

15は他に子供がいるかどうかを記入します。

16には収入について記入します。シングルの人は収入が250000ユーロ以上、2人の場合は500000ユーロ以上あると両親手当の権利がなくなります。

17は法定代理人になる場合に記入します。

くるみ
くるみ

そして19にサインすれば完了!お疲れ様でした!

やぎ男
やぎ男

両親手当の申請書はここでダウンロードできるよ!

記入したら住んでいる地域のKreisverwaltungに送ってね!

https://www.mkffi.nrw/sites/default/files/asset/document/antrag_beeg_-_stand_april_2017.pdf

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両親手当の申請準備は出産前にしておこう!

一つずつゆっくり読んでみればそこまで難しくなかったのではないでしょうか。しかし子供が生まれると、申請しようと思ってもゆっくり座ることさえ難しいかもしれないので、記入できるところは出産前に落ち着いて記入したほうが間違いないはずです。両親手当をフル活用して、安心して子育てをしましょう!

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