ドイツの介護保険システムは?介護手当の金額やサービスまとめ

ドイツ生活
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友達
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私も30歳過ぎたし、老後のこととか少しずつ考えていかなきゃいけないな…。

ぼら
ぼら

私は妊娠糖尿病だったから、将来糖尿病になるリスクが高いし、保障してもらえることは調べておかなくちゃ…!

ドイツで家族が増えて、永住する可能性が高くなると、だんだんと気になるのが老後のこと。いつまでも元気でいられればいいですが、未来のことは誰にも分りません。

日本の介護システムもよくわからないのに、ドイツのことなんてさらに分からない!ということで、私調べてみました。

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ドイツ:介護手当(Pflegegeld)とは?

介護手当とは介護が必要になった人が、家族や友人などのヘルプを頼みながら、自宅で生活するために受けられる社会保障手当の一つです。要介護レベルによって毎月もらえる手当の金額が変わります。

ドイツでは医療保険と介護保険はセットになっているので、2年間医療保険に入っている人であれば誰でも介護保険サービスを受ける資格があります。

介護保険料は給与の3.05%で、本人と雇用主が折半で支払うシステムです。

日本との違いは?

日本では40歳以上の全ての国民が介護保険料を払い、原則介護保険サービスを使えるのは65歳以上(一部40歳以上)。ドイツのような現金支給はなく、現物支給(プロの介護サービスの提供)のみ。

ドイツの介護手当は3年ごとに金額の見直しが行われており、次の協議は2023年に行われる予定です。

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ドイツ:要介護認定はどう行われる?

要介護認定の審査は、医療メディカルサービス(公的医療保険の場合はMDK-Medizinischer Dienst der Krankenversicherung、プライベート医療保険の場合はMEDICPROOF)によって自宅で行われます。

認定結果は5週間以内に連絡がきて、異議申し立ては4週間以内に行います。

要介護認定基準

ドイツでは以下の項目を点数化し、要介護レベルを判断します。

1、可動性(10%)

2、認知・コミュニケーション(7.5%)

3、日常生活の動作(7.5%)

4、自身でケアできる(40%)

5、病気や治療への対処(20%)

6、日常生活および社会生活(15%)

要介護レベル1 12.5点以上27点以下 

要介護レベル2 27点以上47.5以下 

要介護レベル3 47.5点以上70点以下

要介護レベル4 70点以上90点以下

要介護レベル5 90点~100点

ドイツ:介護手当やその他申請できる補助金一覧

ドイツで申請できる補助金をまとめました。

要介護レベル1要介護レベル2要介護レベル3要介護レベル4要介護レベル5
Pflegegeld(介護手当)/月額なし316ユーロ545ユーロ728ユーロ901ユーロ
Pflegesachleistungen
(プロの介護サービスの提供)/月額
なし689ユーロ1298ユーロ1612ユーロ1995ユーロ
Tages-und Nachtpflege
(デイサービス・ナイトサービス)/月額
なし689ユーロ1298ユーロ1612ユーロ1995ユーロ
Kurzzeitpflege(短期介護補助)/年間なし1612ユーロ1612ユーロ1612ユーロ1612ユーロ
Verhinderungspflege(代理介護補助)/年間なし1612ユーロ1612ユーロ1612ユーロ1612ユーロ
Vollstationäre Pflege(施設介護)/月額125ユーロ770ユーロ1262ユーロ1775ユーロ2005ユーロ
Betreuungs-und
Entlastungsleistungen
(介護者負担軽減)/月額
125ユーロ125ユーロ125ユーロ125ユーロ125ユーロ
Zum Verbrauch  bestimmte Pflegehilfsmittel(衛生材料)
/月額
40ユーロ40ユーロ40ユーロ40ユーロ40ユーロ
Hausnotruf(緊急電話)/月額23ユーロ23ユーロ23ユーロ23ユーロ23ユーロ
Wohnraumanpassung(住宅改修)4000ユーロ4000ユーロ4000ユーロ4000ユーロ4000ユーロ
Wohngruppenzuschuss
(グループホーム手当)/月額
214ユーロ214ユーロ214ユーロ214ユーロ214ユーロ

参考:https://www.pflege.de/pflegekasse-pflegefinanzierung/pflegeleistungen/pflegegeld/

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カウンセリングの義務

要介護レベル2からレベル5を受給している人は、医療従事者または介護保険会社が委託している会社の担当者と定期的にカウンセリングを受けることが義務付けられています

そこで介護手当の受給を短縮できるか、もう必要がないかなどのチェックや、家族や友人の介護が十分に行われているかを確認されます。

要介護レベル1の人は希望があればカウンセリング可能です。

要介護レベル1 カウンセリング不要

要介護レベル2と3 半年に1回

要介護レベル4と5 3ヶ月に1回

介護手当はあくまで自宅で介護する場合に受給できるもので、介護施設などに入る場合は受給できません。このカウンセリングは義務なので、拒否すると介護手当が貰えなくなったり、休止される可能性があります。

病院やリハビリ施設に滞在したり、自宅に医療従事者に来てもらう場合は?

これらの施設を使う場合、以下の項目に1つでも当てはまる場合、4週間(28日間)は今まで通りの介護手当が支給されます。

・病院で治療しなければならない場合

・事故や病気でリハビリ施設で回復を目指す場合

・医師の指示で医療従事者や介護士に家でケアしてもらう場合

滞在期間が28日以上になる場合、29日目から受給資格を失い、自宅に戻って再び家族や友人に介護をしてもらう場合、今までと同じ金額を受給することが可能です。

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ドイツ:介護手当の申請方法は?

介護手当の申請は、電話・ファックスまたは手紙で申請したい旨を伝えることで、介護金庫(Pflegekasse)から必要書類が届きます。この申請書は介護が必要な本人かその代理人が記入できます。給付は申請した月からスタートです。

ドイツで老後を過ごす人は介護保険について調べておこう!

介護は簡単なことではありません。要介護レベルによって異なりますが、要介護レベル5の人を家で介護するのは家族にとって負担も大きいです。

日本ではそれでも現金給付が無いので、どんなに頑張って介護をしても無償。その点ドイツは現金給付してもらえる分いいと考えることもできますね。

ドイツでは介護者が最大10日間介護のために欠勤することができ、介護保険に給与の90%を保障してもらえます。他にも要介護認定がなくても、医療保険で短期介護が使えることも。

自分や家族が未来も幸せに暮らすために、あらかじめ介護保険の知識を得ておくのもいいかもしれませんね。

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