近年SNSが流行っていることもあり、以前よりモンテッソーリ教育という言葉を聞いたことがある人が増えているのではないでしょうか。有名人や著名人が受けたということを聞いて、関心があるママやパパも多いはずです。
この記事ではモンテッソーリ教育風なゆる~い我が家の教育スタイルをお届けします。
モンテッソーリ教育って何?
モンテッソーリ教育とは、イタリアのマリア・モンテッソーリさんという医師が、20世紀始めに考えた教育スタイルです。
ざっくりまとめると、
子供が興味や関心があることをとことんやらせることで、探求心を満たし、知能の向上やその子が持っている能力を開花させることができる
という教育理念です。
ドイツでもモンテッソーリ教育は行われている?
ドイツでは500校以上の学校がモンテッソーリ教育を取り入れており、普通の学校でもモンテッソーリの理念を取り入れる先生が増えています。
ドイツのモンテッソーリ教育をしている小学校に行くには、平均月額300ユーロの学費がかかります。日本には東京と神奈川にありますが、どちらも年間200万円以上かかるので、ドイツは格安でモンテッソーリ教育をしている学校に行くことが可能です。
モンテッソーリ教育のメリットは?
モンテッソーリ教育にはさまざまなメリットがあります。
1子供の個性を伸ばすことができる
2主体性が身に付き、積極的に行動に移れる
3集中力がつく
4ロジカル思考ができるように成長する
5好きなことをとことんやるため情緒が安定する
6自分を大切にできるようになり、他者の個性を認められるようになる
7物事を途中で投げ出さない忍耐力がつく
モンテッソーリ教育のデメリットは?
基本的に子供の意思を尊重するスタイルなのがモンテッソーリ教育ですが、一方で協調性が育ちにくいことや自己中心的な子になるといわれることもあります。
しかし他の子供との関わりあう中で、協調性が育つ可能性は十分あるので、一概にモンテッソーリ教育のせいだとはいえないのではないでしょうか。
ぷちモンテッソーリ教育?我が家の子育てスタイル
私はモンテッソーリ教育についてよく知らなかったのですが、調べていくうちに我が家の子育てスタイルに共通することがあるなと感じたので、我が家の育児スタイルを紹介します。
子供と生活するなかで大切にしていることは、五感を使わせることです。幼児期はとくに脳が急速に発達されている時期。
五感の刺激を増やすことで脳が活性化し、直感力や豊かな発想力、危機回避能力や表現力を育てるといわれています。
外に行く
我が家は基本的に外に行こう軍団です。外に行くことで五感をフル活用して遊んでくれます!
知らない場所や行ったことがない場所に連れていくことも刺激的かもしれませんが、私は運転が得意ではないので、歩いていける範囲でお散歩するようにしています。
毎日家の近くをお散歩しても、昨日は出ていなかった芽が出ていたり、昨日は濡れていた滑り台が今日は乾いていて滑れるなどと、同じ町でも毎日全く変わらないことはないのではないかと思うのです。
外に行くことで冬は寒いし夏は暑いというのを身をもって体験できますし、木や花の香りを感じとり、水の音や鳥の声を聞き、落ちてる枝や石に触れ、何気ない毎日のなかで成長しているように思います。
ママやパパのイライラも軽減される
そして外に行くと親のイライラも減るように思います。
家にいる→イライラする→怒ってしまう→怒ってしまったなと後で後悔する
という無限ループに陥ると、親も辛いですよね。外に行くことで気持ちもリフレッシュすることができますし、外に行けば第三者がいるので、必要以上に怒ることもないでしょう。
子供に決めさせる
我が家では基本的になんでも子供に決めさせることにしています。
朝起きて着る服、朝ごはん前に何をして遊ぶのか、ごはんの後は何をするのか、「君が好きなようにしておくれ」という感じです。もちろん真冬にTシャツ1枚では寒いので、選択肢はあらかじめ長袖のみ見えるようにしておきます。
もし断固として着替えないという場合は、「オッケー!寒くなったら着替えておくれ」という感じ。ここで着替えを強行突破しようとすると爆泣きされ、子供も親もこれだけで疲労困憊するので、極力強行突破はしません。
幼稚園に行かなければいけないというときは「うっわあー!楽しい幼稚園に行けるなんて羨ましいなー!こんなかっこいい服着てお友達と遊べるなんて最高だねー!」と超テンション爆上げで「ふむふむ、それなら着替えてみようかな」と誘導することも。
自由にしておくことで、自分で考え、自分でチョイスするということが習慣になります。
絵本をたくさん読む
どんなに忙しくても子供に「絵本を読んで」と言われたら1冊は必ず読むようにしています。これは私が元々絵本が大好きであるということが大きく関係していますが、絵本には無限の可能性がつまっていると考えています。
・登場人物は誰か
・どんなストーリーか
・何色が使われているか
・どんな音が使われているか
・メインの登場人物以外にどんなものがあるか
など、1冊の絵本のなかに膨大な情報が入っており、何度も繰り返し読むことで子供が得る情報が増え、言語能力と想像力の成長が期待できます。
我が家の長男は彼が5か月くらいのときに買った赤ちゃん用の絵本が大好きなのですが、今はその絵本を読むときに、上記の内容を隅から隅まで教えてくれるようになりました。
絵本をたくさん読み聞かせることで、親と子供のコミュニケーションにもなります。
高いおもちゃを買い与えて一緒に遊んでもらえないよりも、1冊の絵本を一緒に読んでくれるほうが子供にとっては嬉しいのではないでしょうか。
やりたいと言ったことは可能な限りやらせる
我が家では子供がやりたいと言ったことは、出来る範囲で可能な限りやらせるようにしています。これは「高級車が欲しい」「ハワイに行きたい」などの無茶ぶりに答えるということではありません。
たとえばお散歩に出かけたとき、公園にどんぐりがたくさん落ちてたとします。
親としては「せっかく公園に来たのだから滑り台やブランコなどで体を動かして遊んでほしい」と考えますが、しかし子供が目をキラキラさせてどんぐりを集め始めたら、どんぐりで遊ばせるということです。
子供が興味を持ったことを納得がいくまでやらせることで、集中力がつきフロー状態を経験できます。モンテッソーリ教育では、フロー状態を経験すればするほど、将来才能が開花しやすくなるとされています。
そして子供が興味を持ったことに親も一緒に取り組めば、「僕の選択は間違っていない」という成功体験ができ、自己肯定感にも繋がるでしょう。
たとえば子供がどんぐりで遊びたそうだなと思ったら、一緒にどんぐりを集めてあげてみてください。「どんぐりは表面は茶色だけど中は何色なんだろう?」と言いながら、剥いてみるのもいいかもしれません。
そして中身が黄色や黒だとわかったとき、
「どんぐりは外側と内側の色が違うんだね。人間も見た目ではその人がどんな人かわからないもんね」と伝えることで、「みんな違う」ということを学ぶこともできます。
石拾いをしているときも「こんなにたくさん石があるのに、ひとつも同じ石がないなんて面白いね」などとコメントするように心がけています。
どんぐりも石もだーいすき!
モンテッソーリ教育を取り入れて子供の才能を伸ばそう!
ドイツ人家庭でも人により教育方針はそれぞれですが、公園などで見ている印象は「好きなことを好きなだけやらせてあげよう」という人が多いように見えます。水が出せる砂場があれば、子供はどうしたって遊びたくなりますよね。
私は最初「泥だらけになったら洗濯が大変だな」「風邪ひいたりしないかな」などと考えてましたが、他の子供が全身びしょぬれ泥だらけになって遊んでいる姿を見て、我が子だけに「やめて」ということもできず、好きなように遊ばせるようにしました。
そうすることで子供が満足すればお家に帰るという流れになり、「もうご飯の時間だから帰ろうよ」と無理に連れて帰る必要がなくなったのも嬉しい変化です。
100%子供主体で生活するのは不可能に近いと思うので、ママやパパができる範囲だけでも、モンテッソーリ教育取り入れてみるのもアリかもしれませんよ。
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