こんにちはー!ぼらです!(@boralog0310)
日本で働いている人は、ヨーロッパはアフター5を大切にする国だと思っている人が多いのではないでしょうか。実際ドイツの企業は日本の企業と比べホワイト企業がはるかに多いです。
しかしドイツにある日本人が経営している企業のなかには、日本企業特有のブラックな体質が残っていることも少なくありません。
この記事では私が実際に働いていたブラック企業で働いた経験をまとめます。
数年前の話で覚えていることのみ、個人特定ができないように企業名は伏せますのであしからず。
ドイツの現在の最低賃金と休暇日数
最低賃金
2021年1月1日から9.50ユーロ、7月1日から9.60ユーロ
2022年1月1日から9.82ユーロ、7月1日から10.45ユーロ
参考:DEUTSCHER GEWERKSCHAFTSBUND
休暇日数
休暇日数は労働者が週に何日働くかによって決まり、会社によってもっと休暇がある場合もあります。病気やケガの場合は休暇に含まれません。
週6日仕事 年間24日
週5日仕事 年間20日
週4日仕事 年間16日
週3日仕事 年間12日
週2日仕事 年間8日
週1日仕事 年間4日
参考:https://www.arbeitsrechte.de/urlaubsanspruch/
【体験談】ドイツの超ブラック企業はどんなとこ?
ドイツの最低賃金より低い時給だった
私がその会社で働いていた当時はドイツの最低賃金は7ユーロだったようなのですが、ドイツに来たばかりの私は一切の知識がなく、
日本人のオーナーなんだし大丈夫でしょ。
と勝手に思っていたのですが、1年位時給6ユーロで働きました。そしてProbe期間(2週間程度)はなんと5ユーロ!格安でした私。
最低賃金という言葉すら知らなかったんです…。
ワーキングホリデービザで滞在していたので、働く上で収入の上限はありませんでしたが、同じ労働時間なのに本当ならもっと貰えたのにな…と思うと今でも悔しい気持ちになります。
それからどうやって時給が上がったかというと、オーナーに話すだけでした。
なんとなく同僚と話していたときに時給の話になり、なんと私ともう1人の子以外は7ユーロをもらってるとのこと!
ぼら、時給のことはオーナーと話せばいいのよ!
と言われたものの、お金のことをどう話せばいいのか分からない私。
オーナー、時給あげてほしいんですけど。
とド直球に聞いてみました。
そうですね、ぼらさんはもう一人で全ての仕事できますもんね。
とすぐに上げてくれました。「え?それならよくない?」と思ったそこのあなた、違うんですよ。
オーナーは私が聞いたから時給を上げたわけです(そもそも最低賃金だし)。
つまり私が聞いてこなかったらずーーーっと違法に安い時給で働かせようとしてたわけですよ。
なるほどね。さすが日本人のオーナーですね。
国は変わろうとも日本人のブラック企業体質は変わらんのですね。
と悟りました。知識がないあんたが悪い!という人もいるでしょう。
実際に私も確認不足だった自分が悪いと思いましたよ。しかしですね、当時20そこそこの若者がそういった知識を得るのは簡単なことではなかったんです。
当時は今ほどSNSも爆発的ではなかったですし、そういったことを教えてくれるブログなども少なかったように思います。
労働環境を整えてくれない
労働環境を整えてくれない問題もありました。
ボスがほぼヤクザ
私は飲食店で働いていたので、調理長が一番偉いわけです。そのときの調理長が本当にヤクザみたいな人でした。
口が悪くてお店が混んでくると日本語が分からないドイツ人のお客様に対して日本語で罵ったり、従業員に対してもとんでもない暴言をずっと言うようなお方。「お前〇ろす」が口癖でした。
包丁が今にも飛んできそうなピリピリした現場だったので、私も次第に疲弊しシフトを減らすように。
この暴言を隠しカメラで録画してYoutubeに流したらこのお店は潰れるだろうな。
と当時は毎日思っていました。(もちろん録画してません)
セクハラ野郎に対処しない
私はセクハラは男女関係なく、言われた方が不快に感じればセクハラという定義だと思っているのですが、うちのオーナーはそういったことが起こったときも知らぬ存ぜぬ。
同僚の一人(日本人男性)に頭のネジが10本くらい飛んでる人がいて、こんなこと言われました。
・ぼらちゃん今度彼氏と日本に行くんだって?ラブホに行かなきゃだね!ぐふふ
・ぼらちゃんに見つめられたら俺すぐに〇〇そうだなぁ。
などなど他にも言われたかもしれませんが、脳が思い出すことを拒否しています。。
超絶キモくないですか?
私言い返す系女子なので、「え、それキモくないですか」と一応言いましたが、冗談だと思われたのか笑われただけでした。オーナーに相談しても改善は見られませんでした。
過剰労働
私はシフト制で好きなように自分の働く時間を調整できましたが、当時わざわざ日本からドイツに働きに来た女性が、3週間全く休みなく働かされて、その数日後に消えたという事件がありました。
同年代の女子が来たー!やったー!
と思っているのもつかの間、1度顔を見ただけで知り合う前に彼女は行方不明に。
もちろんそういった仕事の辞め方は社会人としてどうなの?となるかもしれませんが、それ以上に不法に働かせる会社への不信感が募りました。
しばらく後にSNSで彼女を見かけたのですが、現在は日本で幸せに暮らしているようで本当によかった!
飲食業界はどうしても長時間労働×低賃金がいつも問題になりますが、そのなかでも群を抜いてひどい労働環境だったのではないかと思います。
どうして辞めなかったの?
単純に言うと「新しい職場に慣れるのが面倒だったから」です。
ドイツに来た当時、私の所持金はほぼ0円。明日食べるものにも困る生活でした。そのためなんでもいいからすぐに仕事を始めなくてはいけない状況。
そしてせっかく仕事にも慣れてお客様のことも覚えてきたのに、また他の会社を探して一から始めるというのがとてつもなく億劫に感じてしまったのです。
これからドイツで仕事をする人に一言
ドイツ企業や日本企業のドイツ支部などで働く人は、こういった心配をする必要はほとんどないでしょう。
これからドイツでバイトしながら大学に行ったり、働きながら夢を追いかけたい!という人は、自分が安心して働ける労働環境を探してください。
「仕事は仕事」としっかり割り切って働ける強靭なメンタルの持ち主ならどんな環境でもいいかもしれませんが、そうでない人は自分が安心して働ける環境じゃないと心が荒みます。
それに毎日仕事に行くのが嫌だなーと思わない会社で働いたほうが、幸せな人生を送れるはずです。
自分で自分を幸せにしてあげてくださいね♪
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