【体験談】ドイツで妊娠したら仕事をクビになりました

体験談
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ぼら
ぼら

こんにちはー!ぼらです!(boralog_0310)

これは私が長男を妊娠したときに経験した話しです。今でも思い出すと少し複雑な気持ちになるので、言葉にして誰かに読んでもらって消化したいなと思うので書きます。

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ドイツで妊娠!仕事に関する法律

ドイツでは女性が妊娠したことで不利益を被らないために母親保護法(Mutterschutzgesetz)があります。

§ 17 Kündigungsverbot

(1) Die Kündigung gegenüber einer Frau ist unzulässig

1.während ihrer Schwangerschaft,

2.bis zum Ablauf von vier Monaten nach einer Fehlgeburt nach der zwölften Schwangerschaftswoche und

3.bis zum Ende ihrer Schutzfrist nach der Entbindung, mindestens jedoch bis zum Ablauf von vier Monaten nach der Entbindung,

wenn dem Arbeitgeber zum Zeitpunkt der Kündigung die Schwangerschaft, die Fehlgeburt nach der zwölften Schwangerschaftswoche oder die Entbindung bekannt ist oder wenn sie ihm innerhalb von zwei Wochen nach Zugang der Kündigung mitgeteilt wird. 

Bundesministerium der Justiz und für Verbraucherschutzより抜粋

出産予定日の6週間前から休暇申請ができ(希望者は就労も可)、出産後8週間は就労禁止となっています。また、解雇告知がなされた場合、告知後2週間以内に妊娠が判明すると、解雇告知は無効となります。

http://www.newsdigest.de/newsde/column/how-to-manage-your-money/6868-999/

ということなので、妊娠したからといって解雇されることは本来法律で禁止されています。

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ミニジョブでも母親手当はもらえる?

Schwangere Minijobberinnen sind während der Schutzfristen – sechs Wochen vor und acht Wochen nach der Entbindung – von der Arbeit freizustellen. Während dieser Zeit des Verdienstausfalles erhalten die Minijobberinnen entweder ein Mutterschaftsgeld vom Bundesamt für Soziale Sicherung oder von ihrer Krankenkasse. Zudem kann zusätzlich ein Anspruch auf Zuschuss durch den Arbeitgeber bestehen.

https://www.haufe.de/personal/entgelt/mutterschaftsgeld-auch-im-minijob_78_327712.html

私は当時結婚して夫の保険に入っていたので、450ユーロのミニジョブで仕事をしていました。

本来はミニジョブでも出産6週前から産後8週間の産休の間、連邦健康局か保険会社から母親手当(Mutterschaftsgeld)を貰う権利があります

私の場合夫の加入している法定健康保険に扶養家族として加入していたので、母親手当として最高210ユーロ(一括)を受け取ることができるはずでした。

その他にも雇用主が払うZuschussもあります。

【体験談】ドイツで妊娠したら仕事をクビになった話

私は長男を妊娠する前に1度妊娠したけれど、その子はすぐにお空に帰ってしまい、その半年後に長男を妊娠しました。しかし1度目のことがあったため、毎日不安で不安でたまりませんでした。

9週目くらいのときに結構な出血があり、「あぁ、今回もだめなのかもしれない」という思いで病院に行くと「少し胎盤が子宮の入り口に近い位置にあるせいで出血したのかもしれない」とのこと。

赤ちゃんが大丈夫だったことに安心はしたけれど、不安で不安で毎日たまりませんでした。

できれば安静にしてたほうがいいとドクターに言われたので、当時働いていた職場に

ぼら
ぼら

妊娠してドクターに安静にしたほうがいいと言われたので2週間休んでいいですか?

と言ったところOKの返事。

その時期は閑古鳥が鳴くほど暇な職場だったし、みんながシフトの希望を言って2週間毎のプランが決まるシステムだったので、私がいなくたって何も問題なし。

しかしその1週間後。

上司
上司

ていうか、うちにはいっぱい人いるし、もういいよ

とSMSが来ました。

これが最後。クビ。終了。これ以上返事なし

1年半の間私真面目に一生懸命働いたんですよ。

子供が生まれる前にもう少し貯金しておきたいなと思っていたので、突然クビにされたのは正直厳しかったです。

優しくない人
優しくない人

でもたかが450ユーロのミニジョブでしょ?別になくても困らなくない?

ぼら
ぼら

いやいや、給料そのものは450ユーロかもしれないけど、オフシーズンでも月300ユーロ位チップがあったり、多いときは月500~700ユーロ貰えてたからなくなったら困るよ。

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母親手当が貰えないことになった

私は出産ギリギリまで働いて、母親手当を貰って、それが終わったらまたミニジョブで働こうかな~なんて考えてたのですが、母親手当は妊娠期間の最初の5ヵ月間に12週以上働いた人に受給権があるので、私はその権利を失いました。

「あぁ、ドイツでもこういうことがあるんだな」

なんてぼやんとしながら上手く考えられませんでした。

その時の夫の反応は?

夫

でもそのほうが安心なんじゃない?

と言ってくれた夫。毎日私が心配そうにお腹を気にしているのを見ていて、夫も心配にだったのでしょう。

でも私は働いていないことに強烈な罪悪感がありました。ミニジョブとはいえ、18歳からそのときまで、金額は少なくてもちょこちょこ自分でお金を稼いでいたわけですよ。

それがいきなりゼロになったんです。当時は収入がないことがとても恐怖でした。

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ドイツで妊娠してなぜクビになったのか考えてみる

・妊娠初期の不安定な人を働かせたくない

・妊娠してる人がいると気を遣う

・母親手当を払いたくない

・私の代わりなんて吐き捨てるほどいる

妊娠初期の不安定な人を働かせたくない

カフェでしたが忙しい時間帯は非常に体力勝負だったので、一度目の妊娠のときも妊娠に気づいてすぐに同僚に伝えました。

しかしある土曜日、起きたときから微量に出血して、仕事に行きましたが出血が止まらないため、夕方のまさに超忙しくなるタイミングで仕事を抜けて病院に行ったんです。

雇う側からすればそういった面倒事を避けたかったのかもしれません

ぼら
ぼら

いや、分かりますよ、分かりますけど、それってあまりにも優しくないと思いませんか?

誰だって妊娠初期は不安になりやすいだろうし、人によっては出血することもあるかもしれません。

つわりが大変な人もいるだろうし、それでも普通支え合って生きていくのが世の常では…。

妊娠している人がいると気を遣う

私の上司はちょっとパニックになりやすい人だったので、通常営業のときでもお店が混んでくるとパニックになってたんです。

それなのにそこに妊娠している従業員がいたら、「体調はどうだ」「重いもの持って大丈夫か」などと気を遣わなくてはいけないと思ったんでしょう。

日々キャパオーバーで生きている人だったので、「従業員の妊娠」は頭の中がオーバーもオーバー。どうにもならないと思ったのかもしれません。

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母親手当を払いたくない

私はこの理由も強いんじゃないかと実は思っています。ミニジョブの場合雇用側が払うプラスの母親手当は微々たるものなわけです。2日分のチップくらいしか貰えません。

ぼら
ぼら

それでも払いたくなかったんじゃないかと思うんですよね。単にケチ?

私の代わりなんて吐き捨てるほどいる

この表現は心が荒む感じがして嫌なのですが、まさにそういう感じでした。

働きたいドイツ人の学生がいれば、そりゃあドイツ語ネイティブなその子たちを雇いたいですよね。

でも私は学生たちと違って学校がないので時間の融通がつくし、「今日だるいから仕事したくない」なんてワガママも言いません。

誰かが休みたいといったら、できるだけシフト変わってあげたり、できることを真面目にやってた結果がこれです。

真面目に働いた分、お客さんからのチップは他のドイツ人の子よりも多い日もありましたが、それでも上司から見ればいつでも捨てられる存在だったのです。

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ドイツで働くときは信頼できる会社で働こう!

ドイツの企業はしっかりしてる!ホワイト企業しかない!なんて思っている人もいるかと思いますが、そんなことないですね。

フルタイムで働いていても、妊娠がきっかけで一番暇な部署に回されたり昇進がしにくくなったり、ドイツだって日本と変わらないところもあるんだなと実感しました。

これはドイツだから、日本だからという話ではなく、ドイツでも日本でもそういう会社があるということです

私はその後デュッセルドルフの日本デーでバイトしたり、小さなメッセで売り子さんをしたりと楽しく仕事をさせてもらうこともありました。

もしドイツでキャリアを積んで家族計画もしようとしている人がいたら、ぜひ信頼できる会社かどうか見極めてから働いてくださいね!

ぼら
ぼら

妊娠後期に切迫早産と診断されたのでこれでよかったのかも?と思うようにしています。思い出すとまだ腹が立ちますけどね!!

ぼら
ぼら

私のような思いをする人が1人でも減りますように!

コメント

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