こんにちはー!ぼらです!(boralog_0310)
珍しくしっかり夏があったドイツの夏も終わって、そろそろ秋の匂いになってきましたね。
私ぼらは先日知り合った日本人のママさんが近くに引っ越して来てくれて、歩いて会いに行ける友達(?)ができてすっごく嬉しいです。
日本生まれ日本育ちの人にとって、ドイツ生活はさぞかし辛いこともあるだろうし、切ない瞬間もあるかと思います。でもせっかく生きてるのにずっと辛い辛いと言ってるのもあれなので、その打開策として少し働いてみるというのはいかがでしょうか?
ということで、今回の記事は私がドイツのカフェで働いたときのことを紹介します♪
ドイツで仕事をする上で考えたこと
アルバイト(minijob)にする
私はカフェで働き始めたとき、夫と結婚する前で滞在許可の種類でいうと学生ビザだったので(もう大学に入っていなかったけれど)、フルタイムはもちろん、パートタイムもNGで許されるのが450ユーロ以下で仕事をするミニジョブだったわけです。
しかし結婚して滞在許可のステータスが学生ではなくなってからも、ミニジョブのままでお願いしますということに。というのも、私はフルタイムでめっちゃ働くと、優しい女の子でいられないんですよね。
自分のキャパシティが少ないせいもあるし、やはりずーっと頭の中がドイツ語になっているとちょっとアグレッシブになるといいますか、性格もちょっと変わってしまう感じがするんです。(分かってくれる人います?)
パートナーとの良好な関係性を保つことがなにより大事だと思っているので、甘えかもしれませんが、ミニジョブという形を選びました。
家から30分以内で行ける距離にする
職場は家から近ければ近いほどよくないですか?歩いて10分とかで働けるのが理想でしたが、ド田舎に住んでいたのでもちろんそんな距離にカフェなどもなく、電車で20分で行ける街に通って働きました。
職場が遠いと気持ちが暗いときにどうしても行き渋ってしまうかなと思ったので、なるべく近くで探しました。
日本語を使わない仕事にする
自分的にはこれは必須ではなかったのですが、なんとなくその時期の自分なら、もしかしたら日本語を使わない環境でもできるんじゃないかな?という気持ちがあって、トライしてみようと思えたんですよね。
ドイツには日本食レストランがありますから、さくっと日本語を使う環境で働こうと思えば働けるわけですが、なんとなく違うことに挑戦してみたくなったのです。
自分の興味がある仕事にする
アルバイトとはいえ仕事。自分の時間を使うのだからできれば自分が興味があってできることがいいなと思っていたので、人と働く仕事を選びました。
カフェは注文を聞いて運ぶだけかと思うかもしれませんが、酔っ払いや浮浪者の対応、体調が悪くなって倒れてしまった人の対応やカチンとくる人の対応など、いろいろな人と接する機会があって面白かったです。
ドイツのカフェで働いてみてどうだった?
私はそのカフェで約1年半働いたのですが、いろいろと学ぶことがたくさんありました。
自分に自信がついた
ドイツにあるカフェで働いて一番良かった事は、多少なりとも自分に自信がついたことです。私はそれまで日本食レストランで働いており、基本的にお客さんはドイツ人であるものの、従業員は日本人だったわけです。
あぁ、ドイツにきても日本人がいないと働けないのかな…
と思っていたのですが、全く日本人がいない環境で働くことで、「やってみれば自分もいろいろできるのかも!」と根拠のない自信がついたといいますか、ポジティブになった感じがするんですよね。
日本人と働くことが悪いといっているわけではなく、そうではない環境でやっていける自分を知れたときに少し誇らしい気持ちになったんです。
自分のドイツ語に自信がついた
日本人が全くいない環境ということなのでもちろん全てドイツ語。従業員ともドイツ語、お客様ともドイツ語。その仕事中の何時間かはドイツ語だけで生きているわけです。
働き始めたときはやっていけるか不安でしたが、「バカにされたくない」「負けたくない」という気持ちのほうが強くて、働いてるうちにその不安もなくなりました。
今でも私のドイツ語力は褒められたものじゃないですし、人前でべらべら話すのは得意ではありません。
でも!別に完璧なドイツ語じゃなくていいんだなって分かったんです。例えば日本人の人がビールを注文したいときは、ドイツ語に不慣れでも
Ich würde gern ein Bier bestellen.
って言わなきゃ!!というように、しっかり一文で言わなくては!と考える人が多いように思います。しかし実際は
Ein Bier bitte.
で万事おっけーじゃないですか。働くにしてもそうなんじゃないかと思ったのです。
Guten Tag. Was möchten Sie bestellen?
と言うのももちろんいいのですが、別に
Bitte schön
というだけで注文を取れるわけですよ。もちろん丁寧に言ったいに越したことはないですが、それはもう自分のキャラクターと相談です。ちょっと心が疲れてるときはニコッとしてびてしゅーんと言っても全然OK。
そんな間違うことを気にしてオドオドするほうがNG。ドイツ語に自信がついたというよりも、ドイツ語を使ったコミュニケーションの取り方に自信がついたという表現のほうが正しいかもしれません。
外国でお金を稼げる自分に感動した
労働して嬉しいことといえばそう!お金が手に入るということですね。そしてそれが自分のフィールドではない海外で、自分一人で頑張って手に入れたお金。もう喜びも倍増です。
私が働いていたカフェでは一日働いたらその日のチップが帰るときにもらえたので、そのチップをお財布にしまうときの達成感ったら忘れられないです。
いろんなことが経験だと思えるようになった
日本人が一人もいないという環境ということは、もちろん異国の文化や価値観で判断されることもあるわけです。イタリア人の同僚は、アジア系のお客さんがくると「ほら見ろ豚のように食ってやがる」的なこと言いまして、
あー、アジア人全般をそういう風に見る人がいるんだなぁ
と冷めた気持ちで聞いていたのを覚えています。
でもそれはそのイタリア人からするとそう見えるわけであって、全てのイタリア人がアジア人に対してそう思うわけじゃないよねぇ。
などいろいろなことを考える機会になりました。自分も知らぬうちに自分の価値観でものを言って誰かを傷つけているのかもしれないなぁとか、ね。
ドイツで働くと自分がたくましくなる!?
世界中どこでも働くことは簡単ではないですよね。もちろんそれはそうです。日本人が日本で働くのと、日本人がドイツで働くのではその大変さや大変さの種類が異なります。
「ドイツで生活している自分」にイマイチ自信を持てなかったり、その自分を受け入れられないという人は、少し外に出て週に1回でもバイトしてみるのもいいんじゃないかなと思うのです♪
ドイツにいる全ての日本人の方が、自分のことを少しでも好きになれたらいいなって思います!
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